あかつか

暴力のあかつかのレビュー・感想・評価

暴力(1952年製作の映画)
4.5
66年前。街中を汽車が走ってる時代。大阪の地理には明るくないけど、戦後間もなくの風景は見てて飽きない。最低辺の暮らし。

ゲゲゲの鬼太郎風というか南国エスニック風というかエログロナンセンスな謎のジャケットに、「食った飲んだ寝た!ただそれだけだ!」なるコピー。「え、そんな映画か??」と思うけど、クズだらけの大人の中でも強く生きる日高澄子の演技はステキ。チンピラふたりと仲良くなるスピード羨ましい。

なんというか、「噂の女」とか「偽れる盛装」みたいなヒロイン像かしら

町を取材してる女性作家。「昨日このへんで殺人事件があって…」「末期的ねぇ!」…お前に何が書ける!と誰もがツッコむであろう。

東映だけど、浪花千栄子、菅井一郎、進藤英太郎ら、大映映画でもお馴染みの面々。監督も吉村公三郎だし、ヒロイン像も大映っぽいから見やすかった。

しかしまぁ音の聴きとりにくいこと…。致し方なし
あかつか

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