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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Yearsのssのレビュー・感想・評価

4.8
想像以上。
気付いたら涙を流しているほど、ニクい編集・演出。

正直なところ、80年代生まれの私はビートルズの存在を知った時には既にビートルズは解散。ジョン・レノンも逝去。
レジェンドとして認知している程度。
もちろん曲は知っているし、大好きな曲ばかり。
でも、動いているビートルズはあまり知らなくて…そんな程度。

この映画の予告が流れた時に父が「こりゃー世の中のオヤジ映画館に集まっちゃうなー!」と懐かしそうにビートルズを眺めていた。
案の定30代の私ですら最年少かもしれない…と思う程劇場はおじ様で埋め尽くされておりました(笑)
ポールのウィットに富んだインタビュアーへの回答や、絶叫しすぎて失神した女の子を見て湧き上がる笑い声。
曲が流れると小刻みに大人しく揺れる大人たち…。
な、なんて素敵な空間にいるんだろう!

ビートルズと一緒に青春時代を送った人たちに軽く嫉妬を覚えるくらい羨ましくなってしまった。

とにかく彼らのインタビューの受け答えが素晴らしい。どんな嫌味な質問も、単調な質問も笑いで返せるあの手腕!
あれでこそ「神対応」ってやつだろう。

彼らの曲は有名すぎるのと、イントロがとても短くてキャッチーなのをいいことに編集の仕方がドラマチック!
ライブが始まるあの高揚感。
私はあの瞬間を味わう為にライブへ行ってるようなもんで、あの高揚感を何度も味わうことができて、曲が流れ始めると自然とぶわーっと涙が出てきて何回も何回も泣いてしまいました(笑)

ビートルズの思い出を語る著名人が数人出てくるのですが、うわぉっ!となる方々がいらっしゃって得した気分。

どうでもいい話なのですが、ポールのおばあちゃん化が止まらず、とうとう性別を越えてきそうな位、現在のインタビュー姿はおばあちゃんになっていました。
若い時もすごく可愛らしい顔してたもんね。でもまさか性別超えてくるとは思わなかった(笑)

帰り道はずっとビートルズを聴きながら帰り、しばらくビートルズ祭りが開催されそうです。

2016/9/25
ss

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