ぴがし

ぼくと魔法の言葉たちのぴがしのレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
3.2
ドキュメンタリーとしてはよく出来ていると思うけど、彼は自閉症なのかな?最初に広範性発達障害というワードも出てたけど、アメリカと日本では定義が少し違うのだろうか?精神疾患についても統合失調症と双極性障害が曖昧な映画が多いような気もするし、これはお国柄の問題なのか、そもそも認知度が低いってだけの話なのか…?この手の映画はその辺が少しモヤモヤするものが多いというのが個人的な感想。
映画の紹介文に相当するのは前半部分、ディズニーアニメで一度失った言葉を再獲得したという話は両親や兄の愛を感じられる良いエピソードであった。後半は社会人として随分社会に適応してきた主人公の主に恋愛に関する葛藤。これについては俺みたいなおっさんでも普通に共感できる。好きな子に振られたら凹む、引きずる、いつまでも気になる。これは障害とか関係なく誰でも辛いよねー、って共感でちょっと胸が苦しかった。元カノがサバサバしてるのとか辛いよ😭


追記
自閉症についての自分の認識に自信がなかったので少し調べたら、「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」を総称して「自閉症スペクトラム(自閉スペクトラム障害)」と呼ぶという事だった。個人個人それぞれの症状がまちまちなのでこのようなまとめ方になっているという事だが、確かに、障害を取り巻く言語的表現は特に日本ではよく変わることがある。障害も今では障碍と表記する方が一般的になりつつあるようだし、症状名からできる限り「障害」という文言は無くそうというのが医学界の発想なようだ。「〇〇障害」が「〇〇症」と呼び名を改めることはままある。
それでも、先天的な脳の機能障害が原因であるようなので、この映画の主人公が3歳までは健常児として発達していたところを見ると、「自閉症スペクトラム」に当てはまるのかはちょっとわからない。後天的な脳へのダメージでも自閉症スペクトラムのような症状が出る事もあるのかもしれない。
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