佐藤克巳

続サラリーマン清水港の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

続サラリーマン清水港(1962年製作の映画)
4.5
正篇の快調さを受け笠原良三脚本の見事さに感心、松林宗恵監督の演出も全開でシリーズ有数の傑作となった。仁吉河津清三郎、老舗酒造の若社長宝田明登場で荒神山の舞台が整い、黒駒東野英治郎の悪巧みに次郎長森繁久彌も大苦戦も、石松小林桂樹と婚約者となった司葉子が機転をきかし窮地を脱す。東京から熱海、清水、大阪と移動する展開に、マダム草笛光子、芸者新珠三千代、妻久慈あさみ等も奮起して盛り上がった。おそらく植木等「ニッポン無責任時代」への対抗心を感じる一作だったのでは?
佐藤克巳

佐藤克巳