【STORY】
親の都合でアメリカからドイツに越してきた黒人の少年モーリス。不慣れなドイツ語を勉強しながら、悪気があったりなかったりな様々な偏見を受ける彼の救いは、ヒップホップ／ラップと親切にしてくれる1人の女子だけだった…。
【REVIEW】
多文化・多民族の理解を促進していこうとしている社会とはいえ、「多文化・多民族」と言っている時点で「異なる」ことはずっと変わらない。白人だらけの中に黒人ひとりで過ごす孤独と不安は相当のものだと思う。子供は心無い言葉も言ったりするから特に。
マイノリティの少年が経験する喜怒哀楽と恋のすべてを伝えるこういう作品は、（たとえこの類の映画の中ではありきたりな部分も多いとしても）なんぼあってもいい。
大人になろうと背伸びする子供に「大人は退屈。退屈になるな。若くあれ」としっかり伝えられるドイツ語の先生、いいな。
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