年末年始は勝手にミア・ゴス祭り。
ちょっと前までショートカットの女子高生役が広瀬すずだらけだったように、アンハッピーな不思議系少女はミア・ゴスで決まり。
山の上にある闇深い“療養所”に引きこもっている上司を連れて帰るために派遣された、いかにも金融マンな青白い青年。「あの療養所から帰った人はいない」って、カリオストロの城みたいやなと思ったら、ラストに近づくに連れどんどんカリオストロの城みたいになっていった。
私もこの2ヶ月間くらい咳が止まらなくて、いろんな吸入薬とか漢方とか十種類以上出されてまして。「症状がおさまる薬が見つかるまでいろいろ試しましょう」と言われると、医学的には正しくても「病気」って誰が作り出してんだろうと思ったりする。
水と城と動物と、車とかビールとかきったないパブとか。その映像美にひきつけられるし、ストーリーもそこそこ入り込んでしまうけど、いかんせん令和にもなると既視感が強め。そして先が読める。うなぎは不老不死の象徴みたいなもんだし。
療養所のロリコン伯爵ことヴォルマー所長が『スターリンの葬送狂騒曲』で国防大臣ジューコフやってたジェイソン・アイザックス。役者だなぁ。