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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのoimoのレビュー・感想・評価

4.5
なに?パパ活は駄目って話?と思ったら全然違った。

なんじゃこれ怖い…。

こんな全てのシーンがずっと怖い、音楽も怖いし出てくる人間全員が怖い映画、他にある…?

かなりの高ストレス映画だと序盤で気付いたのに謎が謎過ぎて止められない。続きを欲してしまう。それもまた怖い…。


コリン・ファレル×バリー・コーガンてイニシェリン島で仲良しだったし、何より私は『エターナルズ』と『ダンケルク』でしかバリー・コーガンに触れてこなかったんですよ。もしかして順番間違えたかなこれ…。今までのどのキャラクターよりマーティンが一番しっくり来てる気がする。役との一体感が凄い。『ノーカントリー』のハビエル・バルデム並みに演技感の無いナチュラルサイコパスアイズ。これはオフショやNGシーン集を観てほっこりしないとこの人観る度にずっと胸がざわざわしてしまうやつだ…。

だけど、胸糞エンドなのになんだろう…何かやっと終わった…ってホッとしてしまう自分が居たし、無音エンドロールが始まってから面白かった……って静かに大の字になってしまった。
映画作品としての推進力が凄まじい。
私も完全に巻き込まれてる。

自分は胸糞作品が嫌いだったワケじゃなかったんだなぁと気付けました。

考察をググってギリシャ神話「イピゲネイア」がストーリーの由来になっていると知ってほーんて感じだったけど、ふむふむと調べていくうち最後のオチ、この映画で言えば多分エンドロール後にあたるだろう部分で更に体感温度が下がる展開が繰り広げられていることに一番悲鳴が出ました。怖!!!
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