ある青年を迎え入れることで家庭が崩壊していくスリラー。
『saltburn』もそうだけど、絶対にバリー・コーガンを家に入れてはいけない。
究極の選択を前に右往左往する家族。
一番まともそうに見えるニコール・キッドマンでさえ、とんでもないことを言い出す。
結局決めかねず無責任にも運に任せるコリン・ファレルの姿がなんとも情けなくて滑稽で、もはやブラックコメディだ。
そんな彼らを突き放すように広角で映すカメラワークが印象的。
エスカレーターを真上から見せて、子供を静かに倒れさせるカットが不気味すぎて好き。