Aris

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのArisのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やはりこれが1番面白く引き込まれた。
全体的なストーリーが分かりやすい作品でもあった。
音楽は不気味で身の毛がよだつ。はじめは素敵な家族だったが、だんだんと暗雲が立ちこみはじめ、父親が生殺与奪の権限を持つと家族は自分が殺されないよう良く見せる。恐ろしい選択だ。

なぜそんな事に、とは考えないのがこの映画を楽しむコツだと思う。

目には目を、歯には歯を、というハンムラビ法典の言葉を体現した映画ですね。

父親が自殺するのが早期解決な気がするけど、それではだめなのかしら。自分の過ちを自分で償うのではなく、自ら家族を手にかけてその罪を他の家族に知られながらも一生背負っていかなければならない、その方がより効くから、そのような条件になったのかもしれない。恐ろしいシナリオだ。

冒頭の心臓、ボブが倒れるエスカレーター、マーティンのパスタを食べる姿、目隠し回転シーン、どこをとっても全て不気味

籠の中の乙女、ロブスター、そしてこの聖なる鹿殺し、三作品見ましたが、この監督は人の残忍さを描くのが上手い。目を覆いたくなる。
Aris

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