えり

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのえりのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと不穏。
ギリシャ神話が身近でないので鹿殺しというタイトルの意味がわからず、調べて後から知った次第。そういうことね…

医師が自分の罪を 他の者を生け贄に差し出すことで免れる様を神話になぞらえて描いているようで

人の生々しさみたいなものが地味に嫌。
セックスのシーンはないものの、脇毛とか初潮とかワードは出るし、ベッドに横たわってみたりとか、妻が麻酔医から情報を聞き出す見返りにしてあげたこととか、付かず離れず性的なものが嫌にまとわりついてくる感じ

主役の医師はずいぶんと暴力的。
奇病の正体がわからないまま見てて、何らかで毒をもったのかとか最初思った
悪魔とか神父さんとかでてくる話ではなく、マーティンも普通(呪いの言葉をはいたりしない)ので、彼の宣言通りに進行していく病が呪いだと気づくのにちょっと時間がかかった。
それぞれの主張、各自の命乞いも なんとも嫌な感じ。ボブが自分で髪を切ったのとか切なかった。

父親としても医師としても最低な人。
自身の罪を家族一名の命を差し出して免れた。最後のシーンとか静かだけど 『屈した』感がすごく後味悪くて

主役の父親スティーブン、マーティンの拉致監禁暴行もして息子を殺害しているのに 逮捕されないのも奇妙だし、突っ込みどころ満載。
えり

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