クモ怪人

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのクモ怪人のレビュー・感想・評価

3.7
冒頭から声楽に合わせ、キモい臓器が躍動する。この何かとてつもないことが起きそうな恐ろしい雰囲気は何ッ?

ゾワゾワ、モヤモヤ、ゾワゾワ、モヤモヤ…

不穏で不気味+ゲス黒い胸糞感をプレゼントしてくれる。音楽も不安感を増幅させる。もう、これ以上、神経を逆なでするのはやめてーっ!

鹿ってどこにいるの?鹿は田畑を荒らすから有害鳥獣なの?鹿はいつ殺されるの?

ヨルゴス・ランティモス監督が胸糞爆弾を投下する。苦い後味の悪さを堪能させてくれる。S気の強い悪魔のような監督だ。

バリー・コーガンが好青年とは対極の存在を演じる。不敵な面構えだ。とぼけた雰囲気を醸し出しながら、ゲスい。でも、逆らってはいけない。嫌かもしれないが、ゴマをすれっ!土下座しろっ!

コリン・ファレルがヒゲを生やしてゲジ眉を目立たなくする。ルーレットのようにくるくる回ってバランス感覚の良さをアピールする。

ニコール・キッドマンが黒いドレスで悩殺しようとする。手首のスナップが効いている。すっぽんぽんになり、人形マグロプレイを披露する。

登場人物、皆、ゲスい。ゲスく、胸糞で後味悪い。これは、褒めねばなるまい…

ありがとなーっ、ファッキン、センキューッ、バッキャローッ!(語呂がいいねっ!)
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