めちゃめちゃエキセントリックなダークコメディ。ずっと笑ってしまった、笑ってはいけない場面でも吹き出すほどの痛快さ。Yorgos Lanthimosは観客を居心地わるーく、むずがゆーくする天才だな。もう信者になったわこれ観てから。
冒頭から終盤まで淡々と喋り続ける家族たち。フロスしながらマーティンを褒めるNicole Kidman。母の全身麻痺のポーズ真似する娘。白Tにトマトソーススパゲッティをハネ散らかしそうでシミひとつ付けないマーティン。子供にしちゃあかんような秘密の話をするColin Farrel。このシーンが個人的には笑いのピークだったかな笑笑 いやいやいやいや、ってツッコまずにはいられないというか、あえてその話を選んだそのセンスがめっちゃ面白いなおい。そして極めつけはクライマックスの古手のロシアンルーレットな。もっと方法あっただろ、としか思えない。唯一かわいかった息子が純粋にかわいそうだったなぁ。まぁ彼くらいしかかわいそうに思える心の通ったキャラクターが出てこないのもある。
あれだね、彼の作品に理由とかそれ相応の説明を求めてはいけない。新進気鋭のDavid Lynch的な何かがある。ついてくわこれは。
