たくや

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのたくやのレビュー・感想・評価

3.6
ヨルゴス監督の『ロブスター』を鑑賞し、今回の『聖なる鹿殺し』で2作品目。

どちらも、独自の雰囲気・不思議な物語・考察したくなるラスト、この三拍子が揃った見応えある作品。

とくに今回はストーリーに色々な意味で圧倒される。
気味悪い少年、狂っていく家族、命の選択を迫られる主人公。

最後の最後まで展開が読めなかった。

そして、この結末は...
大枠が分かっても、詳細を理解することはとても難しいと思う。

※あらすじはフィルマークスのご覧ください!説明難しいのでカットで😅


~細部までこだわった設定がスゴい~

この謎が残る結末...人によっては消化不良かも?

しかし、よくよく考えると、伏線が散りばめられている。

・貰ったお返しを必ずしている。
・テーブルや立ち位置で表す、支配する側、される側の表現。
・頭を下げてるかどうか。
・ルールは必ず守られている。
などなど。

そして、大きなテーマは、ざっくり言うと『因果応報』『やられたらやり返す』

これらを考えると結末のその先にあるものが何となく想像できる。
これはとても楽しい。笑


最後に...
『正義に近づきつつある』
変な食べ方でパスタを貪りながら、“彼”が正義を語るシーンがとても印象的。
このシーンが個人的お気に入り!


これは上質なサスペンスだと思う✨
ぜひ一度ご覧ください!!


~追記~
1つだけ許せないのは、子供に“あんなことする”行為。
こーいうの本当にダメだ😅
もっと他のクズにしてよ。笑
たくや

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