むらむら

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのむらむらのレビュー・感想・評価

5.0
冒頭に心臓手術シーン(本物)を持ってくることで「これが無理な人は観ちゃダメですよー」と警鐘を鳴らしてくれる親切設計の鬱映画。

最初「えーい、可愛いバンビはどこじゃーい!」と、鹿の姿を楽しみにしていたのだが、鹿は一頭たりとも出てこない(冒頭のカフェのシーンの壁に、鹿の絵が描かれてるくらい)。

「バンビ」級は諦めるとしても、「ディア・ハンター」くらいには鹿を出してほしかった。奈良県でロケしろとは言わないが、このタイトルで鹿が皆無なのは……客を馬鹿にしてんのか、って思っちゃったぜ鹿だけに。

後半、延々と鬱展開が続くので、中盤にあるコリン・ファレルのシャワーシーン、そして麻酔科医のオッサンの手コキシーンが過ぎたら、良い子は観るのをやめたほうがいい。

なので、この点数は、鬱映画が大好きで、鬱映画を観ないと鬱になるくらいなメンタルの持ち主に向けた推薦点だということで宜しくおねがいします。

(以下、ちょっとネタバレ)

コリン・ファレルのように、家族の誰かを犠牲にせざるを得ない、って選択を強いられたら、どうするのが正しいんだろう。

独身で子供もいないニートである、俺の勝手な意見を書かせてもらうと……まず、ニコール・キッドマンは熟女好きの俺としては真っ先に救済(当然)。

あとは姉弟のどちらかを選ぶだけなんだけど、これが難しいね。二人共いい子すぎて……これが後藤真希と弟のユーキだったら、迷わずユーキを××して、ニコール・キッドマンと後藤真希に囲まれた幸せな余生を送るんだけどなぁ……ぐふふ。

こんなこと書いてると「馬に蹴られて死ね!」と馬鹿にされそうなので、これくらい鹿かけません。

何度も言うが、やはり鹿が全然でてこないのがカナシイ。せめてぐるぐる回転するコリン・ファレルの周りに、鹿がピョンピョン跳ね回るくらいしてくれたら、神映画だったのに……。
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