opoko

ナラタージュのopokoのネタバレレビュー・内容・結末

ナラタージュ(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2023/1/20視聴、dtv

映画館公開当時、松潤と有村架純ちゃんというビジュアルから観たいと思っていた作品。
当時、先に原作を読んで、終始暗い印象だったので映画館には行かなかった。

社会人になった泉が過去を回想してストーリーが進む。
女子高生の泉(今のJKな感じではない)が、葉山先生に強く想いを寄せ、卒業式にその想いに葉山先生が応える・・・
応えたことは継続するものではなく、その時だけだったけど、泉にとっては前に踏み出せない、ずっと葉山先生を忘れられない状況だったと思う。

登場人物は、皆人間として弱いところがあり、その弱さを誰かに依存して補完している。
泉の想いを利用した?葉山先生。
小野君の想いを利用した?泉。
泉の迷いを利用した?小野君。
そして、誰もその補完では充足されなかった。

葉山先生は、恋じゃなかったけど自分を救ってくれたのは泉だと告げるけど、結局奥様とやり直すことにする。
そして、奥様とやり直すのに、最後泉を受け入れるのは、教師の前に人としてどうなんだろうと考えちゃいました。

奥様とやり直すのは、奥様への愛情ではなく放火するまでに精神を追い込んでしまった贖罪の気持ちなのかなという気もした。
泉への愛情があっても、それを泉に言えば、きっとお互い前に進めなくなると考えたんだと思いたい。
懐中時計の刻印の「幸せであって」と時計が動き出したことが、泉の時が動き出したことを意味しているのかな。

小野君役が坂口健太郎さんと知って原作を読んでる時に、神経質そうな小野君役が適任(一応、ほめてます)だと思ったことを思い出した。
適任だけど、すごく嫌なやつでもあり、かわいそうな人でもあった。

冬の富山、コート着て、マフラーしてるのに、なんで生足でパンプス履いてるの?と何度もツッコミたかった。
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