Tsuneno

ナラタージュのTsunenoのレビュー・感想・評価

ナラタージュ(2017年製作の映画)
2.5
酷評する程悪くもないがうーん、ちょっとおじさんはいたたまれないぞ、と言う感じの作品。
「禁断の」とか「究極の」とかそれらしい謳い文句を並べてみても、(原作は未読につきわからないので) 少なくとも映像作品としての今作から読み取れるのは、結果的には有村架純の思いを利用してやることはやっちまう松本潤の姿。そして最後には言い訳も含めて全て有村架純に吐露してしまう松本潤の姿。それでも有村架純に「最後にもう一度、部屋にいきたい」と言わせちゃってそれを受け入れてイチャコラしちゃう松本潤の妄想。そして自分の預かり知らないところで「一縷の救いが彼女に訪れんことを(そうなれば俺の罪も少しは晴れるよね)」と願い、同僚の瀬戸康史にナラタージュの意味を届けさせる松本潤の妄想。
とまあ、穿った見方をしてしまうと、このような男目線のご都合主義な女の子使い捨てストーリーと捉えることもできてしまう。
これが監督が意図した演出なのかどうかイマイチ掴めないんだけど、意図してないとすると女性の視点からはかなり虫唾が走るんじゃないかと思う。
 
まあ、俺はもうおじさんだし松本潤みたいにカッコよくないし、こんなことは自分の身に起こらないわけなんだけど、最後に「君を利用した。でも仕方ないじゃん、俺だって辛かったんだよ」みたいなことを言う羽目になる火遊びはカッコ悪いよなと肝に命じる。
フランス映画なんて観てないで、「恋は雨上がりのように」観て勉強すれば良かったのにね。
 
しかしあれだな、瀬戸康史は岡田将生に似てるな。
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