真っ黒こげ太郎

マンハントの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
4.5
鳩のシーンで笑ったのは俺だけじゃないはず。w
って、俺だけ?w


ある朝、天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウが目覚めると、隣に女性の死体が!!
何者かにハメられ、殺しの濡れ衣を着せられたドゥ・チウは警察を掻い潜り逃走。

変人ガリレオチックな刑事の矢村が彼の調査に当たるが、調査の中で不審な点を見つけ、ただの殺人事件ではないことに気づく。
一方、ドゥ・チウも事件の真相を知るために奔走するが、謎の殺し屋達に命を狙われてしまう。

やがて彼らは製薬会社の巨大な陰謀に巻き込まれていくのだった…。




罪を着せられた男の逃走劇とそれを追う刑事を描いた、サスペンス・アクション。

実は70年代の小説&映画である「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイク作らしいのだが、俺は原作については一ミクロンも知らなかったりする。
ついでに福山雅治さんにもそこまで思い入れが無かったりする!
それどころか一時期、「オリーブオイルの人だっけ?」と勘違いするぐらいに混合していました。w(それは速水もこみちさんです。)
ただ単に、ジョン・ウーさんの新作として観に行きました。
(後、倉田保昭さんの名前にも釣られました。w)


実は本作、劇場で観ておりまして、劇場で観た時はかなり満足したんですが他のレビューを見れば分かるように、あんまり評価が良くなかったりします。
個人的には劇場を出た際に、「ジョン・ウーさんは健在だった!」とか「良いもん観たなぁ!」とか「ドンパチ成分大補給で僕、満足!」とか思っていただけに、かなり意外かつショックでした。

俺が楽しめた映画が他の人にとっては駄作だというのは本作に限った事ではないんですが、やっぱり「自分の感性は変なんだろうか…」と不安になってしまいますね…。


まぁ、確かに改めてレンタルで鑑賞し直してみると、結構話がよく分からない所が多いです。
何で殺しの濡れ衣着せたか正直分かんねぇし、そもそも何で殺し屋が沢山襲ってきたのかも全然分からん。w
一応事件の真相自体もちゃんと語られますが、何と言うか今までのサスペンス場面とのつながりがよく分からなかったりしました。
(幸い、最後の最後で真相は判明しましたけど。)

そんな訳で、ストーリー展開は何か意味が分からなかったし、批判する人がいるのもしょうがないかなとは思ったが、それでも俺は結構楽しめた!

何と言っても全編に渡って繰り広げられるケレン味満載のアクションが楽しい。
ジョン・ウーさんお得意の二丁拳銃、鳩、スローモーションは勿論健在。
殺し屋軍団との闘いや水上チェイス、全編に散りばめられたアクションはどれも迫力満点で観てて楽しい。
主役2人のタッグバトルや敵組織での大バトル等、アクション満載でお腹いっぱい。

倉田保昭さんもチョイ役と思いきや…な後半のアレも素敵。


後、主人公2人の男の友情もなんか良かったし、所々間違った日本文化的なのが入るのも良い。
日本が舞台でもジョン・ウーさんが監督すると、ここまではっちゃけるんだなぁ。
他の日本映画もこれぐらい銃撃ちまくって、ドンパチしまくって、はっちゃければいいのに!w(多くの人に喧嘩を売る文章)

ただ、ここまで変な日本文化が出るのなら、もう少しはっちゃけた日本描写でも良かったんじゃないかな?w
それこそ、「キル・ビル」や「ニンジャスレイヤー」、「リトルトウキョー殺人課」並にはっちゃけても良かったと思う。


確かに突っ込みどころは多いし、全体的に荒っぽいし、真面目な日本映画を期待するとアレかもしれんが、ケレン味溢れるアクションが盛りだくさんなので、ごめんなさい、意外と楽しめちゃいました。w

確かに色々と荒いが、そこまで気にすることか?
(アクションばかり求めている俺の脳が変なのかもしれんが。)
まぁ真っ当な内容じゃないしな。皆きっとはっちゃけた日本文化に慣れてないんだろう。(と、信じたい。w)


…大体”洗練”、”洗練”ってインテリアじゃないんだからさぁ!!!
そんなオシャレ目的で映画館に来なくても。
それに皆、”脚本”に拘りすぎだろ!!!
香港系の映画なんだから、話が荒くて当然だろ!!!!
(香港系の映画は脚本を書くと盗まれることが多かったので、行き当たりばったりでお話を作っているのです。)

…ってスマン、ついついキレて文句言ってしもうた。ごめん。

…まぁよくよく考えたら香港映画は粗っぽいのが常だしな!w
荒っぽい出来でもアクションが観たい人はどうぞ!!!wwww