メイプルわっふるG

マンハントのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
3.2
[2020.07.25]
シネフィルWOWOW 特集「新旧見比べ映画」 
『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)のリメイク 

ハメられ逃され、警察や殺し屋から追われる弁護士の逃避行。
オリジナル版では検事の健さんが真相の究明に動いていたのに対し、今作の民間弁護士は逃亡生活の末に黒幕に近づいた形。

追い掛ける刑事は福山雅治さん。ひたすら格好良い。ニワトリ小屋脇でコケるシーンですらスタイリッシュ。片手手錠の抜刀はクライマックス。原作で孤高のハードボイルドだった原田芳雄さんの役&ジョン・ウー監督のアクション。これ、健さん役より主役じゃないか。今作では桜庭ななみさんが部下として付くので孤高じゃなくなった。ロマンスなし。妹か娘のような扱い。

國村隼さんのフィクサーぶり。大手製薬会社の社長、前作ではラスボス西村晃さんの立場。人類の更なる進化を目指し新薬開発。生体実験や人間兵器の生産に余念がない。イキった息子のことなんてすべてお見通し。それでも深い愛情を注いでいる。
アジア映画では最近『哭声』を見たので、海外でも國村さんは悪い顔なのかなぁなどと思ったり。

ジョン・ウー監督の娘アンジェルス・ウー。身体張った怒涛のアクションに甘えは見えない(縁故出演だし見せ場が多いのは事実だけど)。女殺し屋ペアの1人。サンドバッグ揺らす豪腕タイプ。女性にしては巨漢だし、ふてぶてしい顔つきなのだけど、めっちゃ良い顔。少なくとも、整形された量産顔より余程好ましい個性的な顔。

ぶっちゃけ、ヒロイン遠波真由美と女殺し屋の区別がつかず同じ人だと思っていた。原作でそんな役なかったし。おかげで途中までキョトン連続。馬小屋?殺し屋バイク集団襲来ってところで、なんかおかしいと思ったら別人だったという。整形顔というのではなく、若くて美人系って似たような顔ばかりだ(選ばれてる)なぁと。


鑑賞 2020.07.25 シネフィルWOWOW