櫻イミト

百年後の或る日の櫻イミトのレビュー・感想・評価

百年後の或る日(1932年製作の映画)
3.5
1933年(昭和8年)にアマチュア映像作家の荻野茂二が制作した影絵SFアニメ。

主人公・荻野茂二は”1942年の世界大戦中”に死亡するが、荻野の子孫が科学の力でこの世に呼び戻す。”マジックテレビジョン”で百年後(2032年)の世界を案内されると。。。

昭和初期の空想力とオシャレでモダンなデザイン&フォントが堪能できる。アニメの完成度は高く内容はユニーク。”1942年の世界大戦“と近未来を予測的中させているのが興味深い。

※“十万億土”とは極楽浄土の意味。

荻野茂二氏は1928年(昭和3年)から9.5ミリ小型カメラでアマチュア映画製作を始め、1930年代には様々な国際アマチュア映画コンテストで入選。以後50年以上の間にアニメ映画、実験映画、記録映画など476本のフィルムを残した。現在「日本アニメーション映画クラシックス」(https://animation.filmarchives.jp/writer04.html)で9作品を公開。
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