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オフサイド7のHKのレビュー・感想・評価

オフサイド7(1979年製作の映画)
3.3
こんな映画もあったなーとU-NEXTで見つけて鑑賞。
昔TVで観たかもと思ったらどうも全く記憶にないので初見のようです。
原題は“Escape to Athena”(アテネへの脱出)。その邦題がコレ。
第二次大戦中のドイツ占領下のギリシャの捕虜収容所が舞台のアクション活劇。
しかしこの豪華キャストなのにこの知名度の低さは何をか言わんや。

なんとドイツ軍の捕虜収容所長を当時007と掛け持ちのロジャー・ムーア(当時51歳)。
ドイツ軍の軍服姿のムーアを見た時はてっきり独兵に化けてるのかと思ったら本物のドイツ将校役でした。
レジスタンスのリーダーにテリー・サバラス(当時57歳)。
TVシリーズ『刑事コジャック』の大ヒットでそれまでの悪役イメ-ジを払拭して主役級に。
この二人、3代目ボンドと2代目ブロフェルドですね。

捕虜でレジスタンスに協力する考古学者にデビッド・ニーヴン(当時69歳)、娼婦に扮したレジスタンスの一員にクラウディア・カルディナーレ(当時40歳)とはかつて『ピンクの豹』でも共演した仲です。

慰問コメディアンのエリオット・グールド(当時40歳)もこの2年前に『カプリコン1』でサバラスとは共演済み。
その相棒の踊り子にはTV『探偵ハート&ハート』のステファニー・パワーズ。
レジスタンス兼捕虜のひとりは『黒いジャガー』シャフト役のリチャード・ラウンドツリー。

E・グールドが捕虜収容所を訪れた際に「まだいるの?」と聞かれ「ここが気に入ってね」と答える老けたウィリアム・ホールデンがカメオ出演(ここは『第十七捕虜収容所』か?)。

監督は『カサンドラ・クロス』や『ランボーⅡ』『コブラ』『トゥームストーン』のギリシャ人監督ジョルジュ・パン・コスマトス。
音楽はラロ・シフリン、同じくギリシャが舞台でシフリンが音楽担当の『スカイ・ライダーズ』となんだか似た雰囲気の曲。

ところで邦題の『オフサイド7』の7って上に挙げたホールデン以外の7人のことで合ってるんでしょうか?
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