井手雄一

僕のワンダフル・ライフの井手雄一のレビュー・感想・評価

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
-
「僕のワンダフルライフ」、難しいことは何も考えず良い映画、良い話でした。
「私を離さないで」を読み終わった後だったので、すっごく口直しに良い涙を流しました。
よかったよかった。
どちらも人生や社会での役割や意義の話ですが、カズオイシグロの話は「日の名残り」もそうだったけど、何か理詰めで隠喩めいたものが多く、結局、主人公たちの意思や思いが何か変化を起こすことはない冷めた視点に感じるけど、ラッセル・ハルストレムの視点はとても暖かく、奇跡や思いの強さを肯定的にとらえているのでとても救われます。
「マイライフアズアドッグ」も、子供のころ観てすごく救われた記憶があります。
動物映画としても久々にオーソドックスで良い映画で、「ベンジー」や「ラッシー」や「キタキツネ物語」を見て育った僕としては、何か懐かしい雰囲気を感じました。
小説もあるので、「通いネコアルフィーの奇跡」と合わせて読むと面白いかもしれません。
井手雄一

井手雄一