邦画の悪癖というべき、パニック映画のテンプレのようなエキストラのわざとらしい演技が目につく。
あからさまな騒がせ、うなづかせ、演技はどれも大きい。
リアリティに欠ける描写があまりに多く乗り切ることができない。
設定や脚本の強引さも目立つ。
親父が流されるシーン、奇跡的に助けてもらうシーンなど
およそ5分〜10分しかない下手な人物造形と伏線(妹の魚嫌い、母親の頼り強さ、)にすらわざとらしさを感じる。
なおかつそれがギャグ映画としても見れないからきつい。
バッテリーが止まってる中では空港目指さないだろうし、、、
恐らくこの映画のターゲットではなかったのかもしれない。
ただ、
人間切羽詰まったときは水と食料と排泄が根本。
ブランド品や金などいかに虚構で実態のないものに囲まれているかを視覚的に認知できたのは面白かった。
皮肉にも災害という危機を通して、家族が団結していく。
小日向さんのクソなオヤジっぷりもいい。
体温
水
火
その次に食料が大事とのセリフ。
参考になる。
ある種、田舎やスマホなどの電子機器のない世界を理想視しすぎてるきらいがあって、メッセージとしては陳腐。
振り切るならB級ギャグ映画に振り切って欲しかった。