ひゅうどんこ

サバイバルファミリーのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)
3.9
 【力作】という表現での賛辞を贈りたい作品です。大筋としては、生活に欠かせない「もしもアレが..だったら」ということなんですが、製作の方でも、「CGやVFXを使わずオールロケ」、「曲や効果音は最小限」、「カット割りに頼らず撮影はシンプル」といった縛りを自らに課して、まるで劇中の「アレが使えなくて奮闘する」人物達の苦しみを共有するかのような作り方がされてます。それだけに、キャストの表現力が問われるところ、それぞれ見事に応えてます。

 官民一体企業の宇部フィルムコミッションと組んで撮られた、「自転車に乗って高速道路を移動するシーン」は有名ですね。 
これを知ったからには、宇部市を手本にもっと色んな自治体がロケ地招致活動したらいいのに、と思います。
特に山間部の自治体さん👈、マジで地域活性化に繋がるって!

 2003年のアメリカでの出来事にヒントを得てるようですが、高高度核爆発でも大量の電磁パルスの発生で同じような状況が起こり得るそうで、もしもに備える気持ち/思いやり連携する気持ち/決して諦めない気持ちは、どんな状況でも持ってなくちゃ、と思わされたのでした。