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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のilのレビュー・感想・評価

3.2

メタルがダブルミーニングなってるからややこしいけど、主人公とその彼女のユニット厳密に言うとデスグリップとか下山系サウンドの逆ホワイトストライプス形式(オプションにドラッグ中毒と自傷癖の過去付き)なんだよなぁと茶を濁す。

ワルというかバンドマンというかパンク精神というか、アウトローメンタルな主人公があまりにも突然の難聴。

希望と絶望でぐちゃぐちゃになって、
日常とか未来の展望がガラガラと崩れ落ちて行って、
辿り着いた施設には停滞感と不自由な平和があって。

正直だいぶ内容的にはキツい。
分かりえない難聴の世界を、
えげつない音の表現で健常者にも追体験できるようになっているからだと思う。

手術後の耳が本当にそういう聞こえ方をしているかは実際は分からない。
けど多分いろいろ専門家の意見を取り入れてるだろうから限りなく実際に近いのだとは思う。

ハイがキツい感じとか、
日常生活や音楽活動に絶望するレベルだとまざまざと見せつけられる。


映画館で観るのも音響的には興味湧くけど、
もっかいは観れないかな。
メンタルにくる。

それぐらい没入できると言うことは、
良い映画であるとでも言えるけど。
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