「音の無い世界は不安なのか？それとも…」
「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」amazon primeで鑑賞。
ドラマーのルーベンは恋人のルーとロックバンドを組み、トレーラーハウスに住みながら全米を巡る生活をしていた。
ある日、ルーベンは急激に落ちた聴力に愕然とする。医師から回復の見込みが無いことを告げられ自暴自棄になるルーベンだが仲間を通じて、ろう者の支援コミュニティへの参加を決意する。
タイトルと冒頭数分のイメージでうるさい目の作品かと思いきや…全く違った。
ルーとも距離を取って社会と断絶したルーベンにとってコミュニティは決して居心地が良いものでは無かった。
徐々に他のろう者との距離感が近づいていく辺りに何とも言えないリアリティが満ち溢れている。同じ境遇に陥った人からすれば「あるある」なのであろうな…と。
ある決断の後、ルーベンが最後にとった行動が深過ぎる…鑑賞後に反芻して考えさせられた。
ところで…ルーベンがGISMのTシャツを着ていたことに引っかかる人間が一体どれくらい居るのだろうか？
僕は思わず静止画面にして確認してしまった…だって…ギズムだよ。
