駆け出しのGTレーサーのお姉ちゃんと、その兄で元天才レーサーだったジャンキーな兄貴が、活動資金の担保になった我が家を守るために奮闘する。
この作品はレースものじゃなくて完全に家族の物語だね。
大きな才能があるものの、家と弟を守るという重圧で思うように走れない主人公のジュリアと、ダメ人間ながら車に関しては天才といわれた手腕を発揮し、なんとか妹の力になろうとする兄ロリス。この対照的な二人が、時にぶつかりつつも共通の目的に立ち向かい走る姿が素晴らしい。
あとロリスの課すトレーニングがいちいち泥臭くて、明日のジョーみたいになってて面白いw
主題であるカーレースは、どちらかといえば解りやすさを求めて作られているため迫力や見応えの面ではいまいち。ピットクルーがおじいちゃん一人は流石に無理があり過ぎる。
個人的には後半の違法レースで登場した、グループB仕様の205ターボ（なんとプジョーの博物館から撮影のために貸し出された本物らしい）の快走が拝めたのが嬉しかったね。
だって、過激過ぎてわずか数年で中止されたあのグループBの、ヤバいモンスターマシンが最新のタイヤ履いて、インプやエボと走るんですよ？
まさに胸熱。もうちょっとこのシーン増やしてw
ラストの纏め方もまぁ、いいでしょって感じ。興味がある人は見てみてください。
