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アヴリルと奇妙な世界のかのレビュー・感想・評価

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)
2.0
背景の絵柄や全体的な作画はかなりよくて、絵本やバンド・デシネの世界をそのまま落とし込んだような世界観は人によってはハマりそう。
その風刺を今さらやるんだって驚きはあったけど、大長編ドラえもんのような王道冒険活劇だし子供にはこれが刺さるのかもしれない。大人が新鮮な気持ちで見るのは難しいと思うけど。

この点はまあ置いとくとして、キャラクターのデフォルメが謎にリアル志向なせいで主人公が絶望的にブサイクなのが最後まで受け付けなかった。
動物系のデザインは悪くないのに、メインの人物たちがとにかく映えないのなんの。
フランス人からも見ても多分かわいくないだろコレ。

吹き替えの主人公の声にリップ音入りすぎなのも地味に気になった。(主人公の発音する「ポップス」という単語に注意して聴いてみてください)

魅力はわかるのに最後までハマれないというなんとも残念な結果でしたが、粋な幕引きは日本アニメっぽくなくて新鮮でした。
普仏戦争が回避されたif世界でナポレオン家が王位を世襲し続けるって設定は良さげだったんだけどなあ。
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