幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らしの父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事をしていた。
しかしそんなある日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。
さらに、試合に勝てなくなったピートの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピートを連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す。
15歳の少年が天涯生涯孤独になるのは早すぎた。
母親も父親も親戚もいない。お金も仕事も家もない。何もない無から唯一の叔母を頼りに荒野を歩き回るチャーリー。
途中助けてもらった家では何か違和感を覚え早々に出て行き、炊き出し場で出会ったカップルは酔っ払うと実はすごいやつで。
でもそれがかえって逆に現実的だった。
偶然出会った人みんながみんないい人じゃない、みんな何か事情を抱え生きているということ。
やっとたどり着いた土地で叔母と再会を果たす。叔母と一緒に暮らすことになり、これからこの新しい土地で新しい生活が始まる。チャーリーの人生がやっとリスタートされる。
馬のピートが亡くなったことはチャーリーにとってとても悲しいことだが、ピートと過ごした時間はチャーリーにとって一生忘れられない思い出となり、競馬場で働いた経験すらもピートと出会うきっかけでもあり、チャーリーの人生にプラスになればいい。チャーリーには幸せになってほしい。
