TRT421

マグダラのマリアのTRT421のレビュー・感想・評価

マグダラのマリア(2018年製作の映画)
4.0
ホアキンフェニックス特集

これは凄い
そして何より美しい

ホアキンの素行は
ジョーカーの賞レースの中でも
ハラハラドキドキ
メディアの興味の対象でもあった

それがイエスキリストを演じている

見ていて分かったことは

この作品では
イエスキリストはその苦しみや苦悩を露わにし
人々の前で取り乱してしまう

そんな役を演じるものとして
今のハリウッドでは彼が最適なのだろう
別の表現をすれば
都合がよかった

ということだろう

日本で言えば
破天荒な釈迦や仏陀を演じられるのは
北野武しかない、とういようなものか

イエスの復活は
普通の日本人が想像するような
華々しいものでは無かった

聖書のなかでも
 隣に立っている人がこう言った
 後から振り返れば
 彼がイエスだったと思う
ということしか書かれていない
と教えてもらったことがある

しかし、彼女にはそうでは無かった
そうであっても不思議ではない

マグダラのマリアの存在は
小説そして映画版ダヴィンチコードで
大きく変わったであろう

マグダラのマリアが使徒と
認められたことを知らなかった
しかも、2016年に。。

それは映画版ダヴィンチコード公開の10年後である

映画の作風は
クリストファーノーランが描く
リアリズムの延長にある
色使いも似ている

そのリアリズムで説得力が増す
撮影はどこで行われたのだろうか

最後の晩餐は実に美しかった

歴史に残る
いや残すべき
イエスキリストの映画だと思う
TRT421

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