吉村公三郎:原作・監督
新藤兼人:脚本
1947年作品。
戦後の没落華族の、最後の打ち上げ花火のような舞踏会の一夜。
本当に華族制度というものが存在したのだなぁ。大仰だが美しい日本語。主人に使える使…
没落していく貴族一家が開いた最後の舞踏会。
人間模様が交差します。
甲冑一式が倒されるシーンや、浜辺に落ちるネックレスとヒール、などから
時代の流れを一家が受け入れていく様が描かれています。
…
あなたのことがずっと好きでした、
じゃなく、
あなたのことをずっとお慕いしておりました
って、いつまで一般的に使われてた日本語なのだろう。
おそらく明治〜使われていたであろう美しい日本語が印象的…
このレビューはネタバレを含みます
華族制度の廃止年が1947年。まさにリアルタイムで没落する華族の話を題材にしたのは面白いと思います。
映画自体にそこまで深い意味はないのかもしれませんが、時代による価値観の塗り替えで失われていく特権…
GHQに褒められたという映画?「桜の園」を下敷きに描くが、日本でこんな事やるかなぁ?そういう疑問が渦巻きながら見るのは、良い観方ではないと思ってはいますが。しかし、滝沢修と殿山泰司の共演が見れるとは…
>>続きを読む華族制度の廃止で、財産も特権も失うことになるが、それまでその身分にあぐらをかいて安穏と生きてきた殿様、もうどうにもならないことに、いつまでもぐずぐずと抵抗する。
それで未練がましく舞踏会など開催する…
©1947松竹株式会社