crn

安城家の舞踏會のcrnのレビュー・感想・評価

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)
3.5
敗戦から2年で、こんなヴィスコンティ的な作品が作られていたことに驚く。

ストーリー全体はもちろん、象徴的な小道具やセリフからも、古い時代を脱して前に進んでいくというメッセージがとても分かりやすく強く表現されていた。この時代を実際に生きていた作り手たちのエネルギーもあってか、展開も演出もこてこてで、もはやギャグなのかと思えるほど。それがまた、乱れた映像から感じる時代性と相まっておもしろかった。原節子節が存分に活かされた敦子のキャラクターも見もの。
crn

crn