ろ

何も心配ないのろのレビュー・感想・評価

何も心配ない(2015年製作の映画)
4.0

「放すもんか!絶対に!」

フランス映画祭の短編上映に続き、
今度はアカデミー賞短編作品上映です。

やはり力がある作品ばかり。
4作品とも心にズシッときました。

今作は1番初めに上映されたのですが、「え・・・この映画からスタート・・・?」と圧倒されるような作品でした。。

離婚したお父さんが娘と過ごせる貴重な時間。
おもちゃを買ってあげたり、遊園地に行ったり。
でも、どこかお父さんの様子がおかしい。
次第に娘は不安になっていき・・・。

私の知ってるお父さんじゃない・・・コワイ・・・
娘の戸惑う気持ちもわかります。

でもやっぱりお父さん、可哀想だったな・・・
「俺にはお前がすべてなんだ・・・!」
お父さんが必死に訴える姿に胸が苦しくなります。
お母さんに「もう二度と娘と会わせない!」なんて言われちゃって、辛くなって、もう法を犯してもいいやと思う気持ち。生きている心地がしなかっただろうな。

「お父さんと一緒にいたい。
でもお母さんに会いたい」

あれからお父さんはどうなっちゃうんだろう。
救いのない結末。「これが現実だ」と突き付けられた気がしました。
ろ