戦後ガラガラポンで身分制が崩れ、没落していく華族一家の最後の舞踏会までの数日を、健気な末娘・原節子を中心に据え、流麗なカメラと新藤兼人らしい「戦後」を冷静に見つめる作劇で、まるで舞台劇の様に見せてい…
>>続きを読むチェーホフの戯曲『桜の園』をモチーフに、戦後没落の憂き目にあう華族を描いたものということであまりとっつきにくい内容と表現ではあったけど。
原節子の善のオーラと、森雅之のゲス風味な優男ぶりを観て楽し…
原節子ってファザコンの気がにじむ役やりますよね。挙措や言葉遣いはあくまで清楚なんだけど、決して華奢じゃないしむしろがっしりしてる。内容的にはよくある筋ではあるが、しかしこれが戦争直後の1947年に撮…
>>続きを読む戦後間も無く公開された作品だというのにこんなに面白くて映像美で、映画は奥深いなあと思った。
つんとしたプライドが高そうなお姉さんが妹を「あっちゃま」って呼んでたのがなんとも可愛らしいし、お兄さんのダ…
素晴らしいの一言。とにかく原節子は凄い女優だなと改めて感心した。彼女の美しい日本語を聴いているだけでも時間を忘れる。父親とのダンスシーンは至高の名場面。他の俳優たちも芸達者ばかり。全く飽きずに最後ま…
>>続きを読む落ちぶれてゆく華族の物語、良かったです。
小津安二郎監督以外の原節子さんを観たのは初めてなんですけど、今回の原さんがいちばん好きでした。
原さんのような派手な美人さんは市井の清らかな女性より貴族の麗…
映画「山猫」を見た後のような、映画を極めた人間達が落ちぶれていく様を切なくも、最後希望がまだ残されてるように描いててよかった。
次女の役を原節子さんが演じてるからこその、嫌味のなさと純真さが観やすく…
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