ドント

断罪のカンフーマスターのドントのレビュー・感想・評価

断罪のカンフーマスター(1984年製作の映画)
4.2
1984年。完全に面白い。ものすごい。師父と彼のやんちゃな弟子たちが守る平和な村にアヘン窟が完成、怠惰と中毒で悲劇が重なる中、師父が立ち上がるが、実は彼もアヘンにとりつかれていたのだった……
90分を切る短さ。そこに超絶アクションの数々と喜怒哀楽のドラマと勧善懲悪とクスリの恐ろしさがパツンパツンに詰め込まれていてめまいがするほど。アクションコメディ恋愛風味の明るさからアヘン窟の登場によりどんどん重苦しくなり人も無慈悲に死ぬ。落差がこわい。アクションの合間にドラマが挟まってるくらいの感覚なのだが語りと編集が手早く密度が濃すぎるため「早いのに遅い」みたいな謎の感覚に囚われる。
そして主菜。段取りがあろうがなかろうが早回しだろうが瞠目するしかないアクションの多彩さが尋常ではない。素手、大乱闘、武器、飛び上がり跳ね回るなどなど今観てもマジで仰天するばかり。こういうのがポコッと配信されるのだからネットというのはすげぇですね。非ジャッキー/ジェット・リーの香港アクションの凄味を堪能した。みんなも観るとよいと思う。あと麻薬は絶対やってはいけないよ。
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