べるーし

修羅の群れのべるーしのレビュー・感想・評価

修羅の群れ(1984年製作の映画)
3.0
日本版エクスペンダブルズは既に存在した!のだが地味だった。

稲川会の初代会長の台頭を描いた実録ヤクザ映画。作るのは勿論東映で、時代劇から任侠、実録までとありとあらゆる東映の歴史の集大成でありながら実録路線の末裔的な立ち位置。

稲川会長を演じるのは我らが松方弘樹で、この時既に40代だったのに10代頃を演じるなどといった無理があり過ぎる演技まで披露する男松方ぶり、やはりナイスガイである。ただ、実録路線にありがちだった当時存命していたモデルへの忖度が今作だと危険とも言えるレベルに張り巡らされているので、松方弘樹にしてはこれといった凶暴性を発揮せずに終わるのが残念だった。ヴィトー・コルレオーネじゃないんだからさぁ…

だからこそあんまり起伏がなくて凶悪でアナーキーな場面もなく、面白くはなかった。
柔道部の行末は捕まえる側か捕まる側とよく言われているのを何気初めて描いた映画なのではないか?

あとのキャストも物凄く豪華ですが、ぶっちゃけそれ一辺倒だった。
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