青二歳

B-29本土爆撃の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

B-29本土爆撃(1945年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの国策映画は景気いいな〜テクニカラーいいな〜空襲に関する国策映画では軍の発表した今作もいいけど、ディズニー製作の“空軍力の勝利”('43)もオススメです。アメリカが日本全滅する気満々なのがよく分かる。ディズニープロパガンダはなぜ日本で発売されないのか。
さて今作の原題は“The Last Bomb”。グアムの空軍基地から日本に向けて展開された空襲の作戦から実際の爆弾投下までのドキュメントフィルム。しかもテクニカラー。

グアムから東京まで20緯度分の距離か…B29は飛行距離すごいな。でも何が痛かったかと言えば…零戦を超える高度飛ばれちゃったからな。しかしそれにつけてもこの数!物量!1分ごとに離陸するB29って…どれだけ量産したの。

特攻機がB29の護衛戦闘機に追われて追撃されるところは泣いてしまう。そしてついに空襲のシーン。やっぱり空襲は戦争犯罪ではと思いますねえ。この爆弾の量は…民間人殺すことしか考えてないのでは…ヨーロッパ戦線の映像と比べると気持ち多くないですかね…そこは日本人だからそう感じるだけでしょうか。
無論民間人を機銃掃射で薙ぎはらうシーンはなく、あくまで工場と飛行場への空爆(戦略空襲)シーンですが、この煙が立つ中さらに爆弾投下っておかしくないか…どんだけ爆弾あるんだ…さすがの物量ですね。
132平方キロメールを焼け野原にした3月の空襲の傷跡も映ってました。続けて、郊外の工場送電線諸々への機銃掃射シーン、「駆逐艦も漁船も関係ない」とのことで洋上にある船への機銃掃射シーンも。

ちなみに一番興味深かったのは翻訳では敵機ってあるけど…結構“Jap”って蔑称を言っていました、軍人でなくナレーションが。そこはキッチリ訳して欲しいなあ。国策映画の比較したいんだから。
青二歳

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