もち吉

あゝ、荒野 前篇のもち吉のネタバレレビュー・内容・結末

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

詐欺グループ内の裏切りで襲われたシンジは相手を刺して少年院へ
出てきて見れば裏切りの主犯ユウジはプロボクサーになっていてジムで襲いかかるも返り討ちに合う
父の虐待から言葉が不自由になった日韓ハーフのケンジと片目のボクシングジム会長が返り討ちの現場に居合わせ、シンジとケンジはボクサーになる

シンジは合法で相手を殺せるボクシングでユウジを殺すため
ケンジは父と決別して逃げるようにジムへ

ここまではそれなりにシンプルな話ではあるけど、この作品。色々な社会問題を絡めてきて面倒である
息子に捨てられたケンジの父親は元陸軍将校でシンジの父の上官。
銃撃から逃げようとしたシンジの父に懲罰を与え自殺に追い込んだ

シンジと一夜を共にしたヨシコは寝た相手の財布から金を抜き取っては逃げてを繰り返していた
ヨシコは3.11の被災者で、母は仮設住宅に男を連れ込むダメ親。片足を引きずっている母を捨てヨシコは新宿でラーメン屋と美人局する生活に流れ着いていた

さらに息子に捨てられたケンジの父は自殺者防止を世の中に働きかける活動をしている若者たちに保護される
ついでにジムのオーナーの秘書にはシンジを捨てた母という世の中の狭さ

テーマがあるのかないのかワケワカラン状態
生きることの大変さとか苦悩みたいなものを描きたいのかなんなのか、視線が散って仕方がない
前編だけでも160分
これは途中ダラダラ長かったという印象

ボクシングシーンやトレーニングはリアルに見えた(素人目にではあるが)
話があっちこっちに広がりすぎなければもう少し面白くみられたのになぁという印象
あとしょうもない事で言うとシンジ、ケンジ、ユウジ
○○ジの名前はもう少し離したネーミングの方が、、
原作あるんで仕方ないと思うけど
もち吉

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