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あゝ、荒野 前篇のtechnoのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
3.4
原作者である寺山修二さんの作品を深く親しんだことはないのですが、寺山作品の醸し出す暗い・難解な雰囲気は知っており、今回の映画に対してはイメージを壊すものになっていないか、時代設定に無理はないか、と心配な気持ちで臨みました。

映画を観た率直な感想は、というと、記憶に残る最高の映画体験でした。

暴力、性、差別、貧困、自殺、スポーツ、笑い、更生、青春、愛、軍国化と様々なエッセンスが盛り込められた映画だと思います。

そして、何よりも新宿の街が美しい。

固唾を飲んで見守る感じ、笑い、泣き、試写会場は万雷の拍手、昨年の「64(ロクヨン)」「シンゴジラ」と日本映画は面白い方向に変わってきていると感じています。
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