これはまた凄い映画で、、半端ない熱量。
ボクシング映画ではない。
まさしく拳闘という感じ。
仕事も飯もSEXも当たり前の人生の営みとして並列に、でも激しく生々しく描いている。お前らこれが人生だろ、生きるってこんなもんだろ、と言わんばかりに。
菅田将暉も、ヤン・イクチュンも2人ともヤバイ。太陽と月、動と静、でも両者ともに内なる闇と獣を宿し、狂気を余すことなく叩きつける。
菅田将暉とガチンコの木下あかりも、意外性の陰あるユースケ・サンタマリアもいい。
身を削って、魂込めて、死力を尽くして、
作られた映画であることに間違いない。
寺山修司の原作には触れていないが、脚本家も良く知る知人にも関わらず、何で劇場で観なかったのだろうか。自分よバカ!できれば舞台の新宿で観たかった。きっと劇場で観たら、ノックアウトされて、しばし立てなかったことと思う。