2020年、寺山修司の命日に。
競馬、自殺、親捨て/子捨て、家出、どもり、戦争、性そして、ボクサーと片目のトレーナー(あしたのジョー感)。
寺山要素盛りだくさん。
(寺山修司は「あしたのジョー」の主題歌を作詞して、力石徹の告別式を演出した人です)
寺山さんの有名な台詞も引用されてる(寺山さんがウォーホールの言葉を引用するように)。
あと新宿新次ってリングネームは、寺山修司の劇団(演劇実験室◉天井桟敷)にその芸名の俳優がいたが劇団作るより前に書かれてるので、この名前に合う俳優だったのだろう(劇団でもボクサー役やってたのかな?)。
舞踏は気になって調べたら大駱駝館だそうです。
舞台が【2021年】の新宿なのは原作ではなく脚色だと思うが(小説はまだ読んでない)、寺山さん作品なのに現代(2017年公開だからオリンピック後の少し未来)が舞台で、YouTubeやドローンやスマホでプライベート動画を撮るなど、寺山さん生きてたらやるだろうねってことを押さえてくれたことが、寺山さんの新作を見るような気持ち。
(U-NEXTは前後編ではなく6話構成の完全版なので、第一話の後の「作・寺山修司」というテロップとプライベート動画の雰囲気に変な感動を覚えた)
ユースケ・サンタマリアがはまってる。
菅田くんのオープニングの外を見る空洞のような表情で世界に引き込まれる。
アドリブらしき場面が結構あり、生っぽく見えるところが寺山さんらしくていい効果かと。
後半に期待。