拝一刀

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男の拝一刀のレビュー・感想・評価

4.2
「国を愛すること」と「時の政府に従うこと」とは全く別物であることが再確認できる素晴らしい映画でした。

主役である検事長フリッツ・バウアーさんが、国家反逆罪を犯す危険性を承知しながらも、アイヒマン逮捕にかける執念の凄まじさ。本当に勇気をもらいました。

そして、イスラエルからの追及を受けてからとはいえ、祖国を負け戦へと導いた指導者をきちんと裁いたドイツは敬服に値します。羨ましい限りです。

皆さん、この映画を見て本物の愛国心を育てて下さい。

国家という「想像の共同体」の中で自分を見失わないで下さい。

最後にお約束のワイツゼッカー・元ドイツ大統領の言葉を。

 「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」
拝一刀

拝一刀