トランスマスター

ブラッド・ファーザーのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)
3.0
♯149 原作小説未読

主人公は17歳の家出少女。カルテルのボスの甥っ子(トニー・ソプラノの甥っ子ではありません^ - ^)の彼氏のおつかいでスーパーに銃弾を買いに行き、犯罪に巻き込まれてカルテルと市警や郡保安官事務所の両方から追われる羽目に。困った挙句元バイカーで出所後仮釈放中のトレーラーハウス住まいの彫り師の親父に助けを求めるお話です。

◆良い点/注目ポイント
・この手の類似作品は、親父は元諜報員や元特殊部隊でその殺人スキルを活かし相手の本拠地に単身乗り込み無双大暴れの流れですが、今回は自身も保護観察中という困った立場なのも制限がかかっていてリアルでした。
・トラブルメーカーの家出少女は、ブリー・ラーソンとダレノガレの良いところをミックスしたような顔で可愛いのですが、アウトローな人々にも無防備すぎて、メルギブソンの苦労が絶えません。
・トレーラーハウスの自警団や刑務所のメキシコカルテルのボスなどメルギブソンのキャラの人柄が伺えます。
・バイカーのボスは、シビルウォーの南軍のグッズやナチスのサープラス品をECサイトで販売するハイテク老人。武器の売買はしていない模様。

◆改善点
・アウトローの行動や雑談が面白くない為、タランティーノマニアの私としては残念。

◆総括
・小説をベースにしている為、全体の力関係のバランスがよく取れています。
これがハリウッドムービーの場合、ハーレーの軍勢が、ショットガンと斧を持って集合し、カルテルと大立ち回りをする構図ですが、この作品の場合はバイカーは主人公に関与せずカルテルと主人公も警察や保安官から逃げている為ちょうど良いサイズ感でした。

-2019年149本目-