何度も人生をやり直してきたけれど、どこか根無草の哀しみを感じる。
彼女は単純に寂しかったから彼に会いに来たと私は感じた。
彼女は新しい環境で新しい自分を生きることでしか人生を歩めない。
でも、人間というのはどこか拠り所が欲しくなるもの。
その愛情に居座りたいのに、旅だっても行きたい。
まだ若いからね、それでもいいんだけど、歳を重ねて少し臆病になる自分も感じているのよね、きっと。
これから続くダブルバインドな人生をどう生きるのか。
コンパクトであっさりした映画だったけど、物凄く考えさせられるテーマだった。