いやあ、ツッコミどころ満載なナチス関連のイギリス映画でした…「ソフィーの選択」を鑑賞した後だっだけにクオリティの差がハンパなかったっす…しかもこんな間抜けでメチャ弱なナチスを見たのは初めてってくらいドイヒー…(>_<)
舞台はハンガリー。1944年、ナチスが侵攻し、ユダヤ人狩りが始まろうとする。主人公はユダヤ系ハンガリー人男性。
【ツッコミその1】
時代考証がおかしい。主人公がレジスタンスとして最後にナチスと闘ったのは1944年5月と語ってるが…
・レジスタンスに入る前にラジオのニュースで流れてきたノルマンディ上陸作戦は1944年6月…んっ?
・作品終盤に出てくるデブレツェンの戦いは1944年10月…あれっ?
【ツッコミその2】
誰でも彼でもセリフが英語はマジやめて欲しい。
・主人公のハンガリー人が英語を話す→イギリス映画だからまあ分かる
・主人公がポーランドに行ってポーランド人と英語で会話→はっ?(威圧)ポーランド人はみんなハンガリー語ペラペラってこと?
・主人公がナチスの軍服を着てナチス高官と英語で会話(ハイルヒトラー以外全部)→もう訳わからん&緊迫感全くなし(ナチスの制服盗まれたら犯人探しをしますよ。日本人並みの徹底管理なんですから…)
【ツッコミその3】ストーリー自体が「は?ナチスや憲兵がナチスの軍服着ただけの素人にこんなにも簡単に騙されるの?」くらいの軽い流れ…(-_-)
セリフが全部英語だから怪しさが全くないんです…ハンガリー人がドイツ語話したら「こいつのドイツ語怪しくね?おまえドイツの何州出身や?」て聴きますよ、普通は…「さてはこいつユダヤ人だな!割礼されてるはずだ。ズボン脱いでみ?拒むならユダヤ人じゃない証拠みせろや」というピリピリとした緊迫感が生まれるはずなんですよ、本当は…
戦闘シーンもツッコミどころ多いですけど(ナチスの戦車が置物状態とか)、疲れたのでもうやめます…
良かったところは、ハーヴェイ・カイテルの演技、セリフの英語が分かりやすく聴き取りやすかった、主人公の奥さん役の女優さん(ルーマニア人)が綺麗だった、の3点くらいですかね…その3つがなかったら採点ゼロでしたね…