ファントム・フィルムさんにご招待いただきました。しみじみ系で深く考えさせられる作品。
後半はほぼ感涙。
無責任なロマのような家族から逃げるためNYCへ行ったのに、結局は親の呪縛から逃れられず苦悩するジャネットの姿。
『ショート・ターム』と同じく、ものすごくリアルでドキュメンタリーのようなので、家族関連でトラウマがある人は見ないほうがいいです。
これを今の時代に公開とは、かなり賛否が割れたと思う。
外野から見れば完全に虐待でしかないし、確実に親は逮捕される案件。
結構な毒親だったけど、そこにもちゃんと愛はあったよ!って説明するのは簡単なんだけど。
音楽も良いし、映像も綺麗。何より子どもたちがとっても良い!
イアン・アーミテージくんと、セイディー・シンクちゃんが出ているので、海外ドラマ好きにはたまらない♪
大人の兄弟キャストもジャネットに飲まれることなく好印象です。
何よりブリー・ラーソン!同じくオスカー女優で親友のジェニファー・ローレンスやエマ・ストーンとは全く違った存在感。
まあまあ美人だけど、とりわけ特徴的な容姿や演技というわけでもない。(ごめんね!!)
逆にGirl Next Doorな存在で透明感あるので、どんな作品にもぴったり染まる素晴らしい女優さんだなといつも感心している。
今回のミスキャストはナオミ・ワッツかな。
高齢メイクでも美人すぎるので、お母さんのクレイジーな感じをかなり弱めてしまっていた。。
シアーシャ・ローナンの『追想』に出てくる、旦那のお母さんくらいインパクト欲しい。
ウッディ・ハレルソンはいつもと変わらず、もちもちなお肌をしているよ・・・
ちなみに原作のあらすじを読んでみたら、末っ子のモーリーンはローズマリーを刺そうとして逮捕され、精神疾患者のための施設にいたらしい。
そして出所後にカリフォルニアへ移転したんだそう。
これであの唐突な電話の理由が分かったね。
ガラスの城はレックスの理想郷。
家族にも夢を追いかけることを強要しているのに、実は自分が一番疑念を持っていて、それを払拭するために酒に逃げ込んでいただけ。
悪魔を追い払いつつたどり着いてみたら城でもなんでもなく、触れもしない透明な蜃気楼だった。
でも、そこにたどり着くまでの道のほうが大事なんじゃない??