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プロジェクトA2 史上最大の標的のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
今回の企画、偏りとクセが強め。
まぁ、こういうのも良い。徹底的に。終わりなき旅。

《ご長寿の映画》Part.Ⅳ、Vol.6。
『プロジェクト』シリーズ第2弾。
面白い。1作目よりアクションもパワーアップした印象だが、それよりも話が面白い。

前回はいきなり海軍と陸軍と的な大風呂敷からの話で“掴む”まで落ち着かなかったが、今回は警察の地場の話に落とし込まれてて、ジャッキー本来の庶民派の空気で、雰囲気も良い。

ただ、香港警察の話であることや、マギーチャンなど他のジャッキー作品にも出てきた俳優もチラホラいて、このシリーズ以外の『ポリス・ストーリー』とか『サンダーアーム』とか、どうしてもそれらと混同してしまいそうな作り、ではある。

そういう意味で言うとジャッキーアクション映画のメインストリームと言える。

やはり、この動きのキレと、ジャッキーらしくその時々のシチュエーションを活かしたアクション。
もはや中国雑技団も顔負けの大立ち回り、スタント。
ジャッキー以外も動く動く。

地元警察の署長に就任したジャッキー、ドラゴン。
警察組織の癒着やら、不穏な動き、そして、裏切り。

途中、『マスカレードホテル』みたいな展開になって、なんかちょっとキムタクを思い出した。

マギーチャンの家でのベッドの下と衣装ダンスの中の件とか、謎の歌とか、2人手錠で逃げながら戦うシーン、“ラーメンマン”のトリオ、“ハムスタークルクル”、この辺のアイデアというか、アクション以外の工夫もさすがジャッキーイズム。

畳み掛けるアイデアの応酬とテンポ良いアクションと会話。
会話といえば、この頃の香港の「はい!」は本当にお手本のようなお返事。

自分の正義を貫き、汚職が蠢く警察組織にすら立ち向かう彼のまっすぐな姿勢。
その真摯な態度が、世の中を、これまでの対立構造を変える。

そして、後半は『酔拳Ⅱ』みたいな。
そして、この“すり鉢”、そこからどうするのか問題。

窮地に追い込まれてからのジャッキー、もはや誰も止められない。素早すぎて追うのに必死。目が離せない。
お馴染みのエンドロールでのNGシーン集、最後の唐辛子、本物なのかよ、体張りすぎ。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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