あき

グリーン・ゾーンのあきのレビュー・感想・評価

グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)
3.8
もはや自らの側のイデオロギーのための戦争なら大義がなくても正当化される、記憶に残る一番最初の戦争だったのではないだろうか。
今のウクライナ侵攻もしかりであり、どこにも正義は存在しないのに偏執狂的自己愛のために他者否定をなんとも思わない。
一方で、”力による正義はもうたくさん”と表向きはみんな口にするのに、漫画にしろ映画にしろ、力による正義執行の戦い系のものばかりが持て囃される時代。
この作品を見て、本国では制作側が訴えたいメッセージの重さを目を背け、結局”裏切り者”的な評価の烙印を押されてしまっていることにもとても胸が締め付けられる。
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