まりも

禅と骨のまりものネタバレレビュー・内容・結末

禅と骨(2016年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

横浜生まれ横浜育ちの日米ハーフの禅僧ヘンリ・ミトワ氏93歳のドキュメンタリー。
見終わって涙で瞼がかぶれてヒリヒリしている。僧侶という肩書が信じられない強烈な人物とその軌跡。

わたしは末娘の静さんの立ち位置から見ていた。親って、どうしても自分に関わってくるものだし、こうはなりたくないと反面教師に生きていくことで、たとえ自分はちがう人間になれたと思ったとしてもずっと囚われ続け、それはずっと何かを求めつづけながら願いは叶わない時間がえんえんと終わりなく続く地獄。
静さんは、父親を憎みながらもずっと側に居続ける。食事を作り介護する。もう辞めていいのに。でも絶対に父親を許しはしない静さん。わたしはそれでいいと思うんだ。しんどさを抱えて生きていくことを自分で決めたように見える。他人がどうこう言うことじゃない。

感情がぐちゃぐちゃで、結論は出ないし、最後うまくまとめたり出来ない。それが人が生きていくことなのだとひとまずまとめてみたりして、とりあえず今日は寝る。
まりも

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