ハニワ

禅と骨のハニワのレビュー・感想・評価

禅と骨(2016年製作の映画)
4.2
ジャケットイメージとは 全く異なる衝撃を受けた!
『赤い靴』の映画製作への強い想いを持った アメリカ人の父と日本人の母を持つ 禅僧のヘンリ・ミトワ師
本作は 彼と彼の映画製作へにかけるその元となったモノを 彼の両親・兄弟・彼自身の妻 子供達との関わりを 伝えながら
人は 何を求めて 生きてゆくのか、人は そして家族は 何のために生き 死んでゆくのか---を、全く 押しつけがましく無く むしろ爽やかなくらいに じっくりと考えさせてくれる。
それは ヘンリ・ミトワ師が『無』に向き合う禅僧であるからなのだろうか?---。私には 彼はもちろん製作者も含めた彼の周りの人々のストレートな優しさと強烈な人間くさい生き様が それを教えてくれた気がした。
ご本人登場のドキュメントのようであるが 、最後にタイトルの意味を深く体感させてくれる素晴らしい叙事詩であり叙情詩であり叙景詩といえる作品。
作中のロゴデザインや挿入歌もエッジを効かせつつ心地よくまとまっている。
本作を世に出されたご本人・ご家族・製作ほか関係者に大感謝したい傑作。
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