アメリカ人とのハーフである禅僧のドキュメンタリー。
通常のドキュメンタリーシーンだけでなく、再現ドラマやアニメシーンなど、盛り沢山な感じでした。
戦中は日本でもアメリカでも適性外国人としての扱いを受けつつも、戦後まで生き残り、日本文化を愛しながら最後まで自身の夢である映画制作に向かっていく感じが、多分監督もこの作品を作ろうって思ったきっかけなんだろうなぁとか思いました。
また、家族を大事にしつつも、家族からは独裁者といわれ、また母親のために映画を作るといいつつも、母親が生きている間は日本に戻らなかったというアンビバレントな感じも、どこか日本的な仏教っぽさを感じました。
波乱の生涯を送った禅僧が、生まれてから骨となり、死後に夢を叶えるまでの重厚なドキュメンタリー作品でしたので、好き嫌いはあるかもしれませんが、こういう作品もたまにはありだなと思いました。